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第五巻 12
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あまざけ賣
あまい/\甘酒・・・・
此甘酒ハ 湯島臺に
あま酒を造る問屋が
ありて釜其他の箱一
際を貸与すれバ 無
造作に此業ハ 出来る
ものとぞ
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甘酒売は「守貞漫稿」(生業下)にあり、「醴売也。京阪は専ら夏夜のみ売之専ら六文を一椀の値とす。江戸は四時ともに売之一椀値八文とす。云々。」
第三巻-32 「白酒うり」で雛祭りの白酒うりと豊島屋の繁昌ぶりを紹介した。農林水産省のページに、甘酒と白酒はかなり違うものであるとして、次の説明がある。
一般的に甘酒は、ご飯やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物です。昔から庶民の手作り飲み物として親しまれ、作り方も意外と簡単で一晩でできることから一夜酒ともいわれていました。
一方、白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。昔からひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みがあり、アルコール分は9%前後、糖質が45%程度含まれ、酒税法ではリキュール類に分類されています。(消費者相談)
鎌形蕙斎「職人尽絵詞」の「甘酒賣」。
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