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第五巻 14
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刷毛書

水刷毛を以て巧に書画を
揮毫する一種の技能者にして
諸方の縁日抔に出て即書を
なして直に鬮を賣て當鬮の
者の好む所を与ふ安政頃最
盛りなりしも其後 見へつ
又此者に類似者なし

  書初や今年の福を
  刷毛の先

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「水刷毛 みずはけ」は、和紙に糊付けする前に水を引き、なじませるために使う刷毛。
「當鬮」は「あたりくじ」。

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