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第五巻 27
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祝儀座頭
此座頭常に二人連立て幸不幸の有りし家に
来りて銭を請求す若し應せされ
ハ
大聲を
發して動かづされ
ハ
大聲を発すを制するにそんな
大聲出すと座頭が
祝儀を貰ひに来から
静にせよといふ又大
聲の者を祝義座
頭の様ふだと云々
明治前に来るもの也
◆-◆
「連立て」は「つれだって」。
晴風は「祝」を「悦」みたいに書いている。これは、『街の姿』の「祝儀座頭」も同じで、わたしのような草書体初心者は惑う。
いうまでもなく座頭は盲目である。その座頭が大声を挙げて悪態をつくと周囲がちょっと手が付けられない、という感じを使ったやり口である。
◆-◆
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