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第五巻 36
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竹田近江のつもり細工

八ッ八通りに替る
板からくり

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竹田近江は万治~寛文、江戸前期のからくり師、竹田出雲の父という。ガマの油売りの口上に「竹田近江の津守細工」と出てくる。「近江の津守」と「積もり細工」と口調よく述べたもの。パタパタと矩形が裏返るこのおもちゃは今もありますね。

「八ッ八通りに替わる」の読みは「はち通りに替わる」であろう。
本巻08「分福茶釜」で参照したが、晴風『街の姿』(太平書屋)には、「八ッ八通り」(分福茶釜)と「板からくり」で”八ッ八通り”と言っている。色々に素速く替わるのを表す決まり文句のようだ。

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