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第五巻 37
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めかつら賣

花の頃向島又
上野黒門□袴腰
等に出て眼かつら
すが凧を賣もの
おもに婦女の業なり
優美にしておのつから
風流の土産なり

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不明字は、一旦書きかけて(「前」?)消し、右へなにかを書いた。よく分からない。
黒門の前の広場を袴腰と言った
すが凧はすが糸(生糸)で揚げる小型の飾り凧。黒門前広場で常に売られていたので、名物となっていた。黒紙で作ったのを「烏凧」ともいう(齋藤亮輔『日本人形玩具辞典』)。

【目鬘 めかつら、めかづら】
厚紙に眉・髪などの形を描いた眼鏡状の仮面。ひもで耳にかけてとめる。百眼(ひやくまなこ)。 (大辞林)

目鬘は第三巻-82「落語家」や第五巻-30「露店浄瑠璃ごみ大夫」に出ていた。

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