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第三巻 82
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落語家


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この落語家は「目鬘 めかつら」をしている。幾つもの種類の目鬘を用意しておいて、小咄とともに仕草にあわせて素早く付け替えて変相する寄席芸を「百眼 ひゃくまなこ」と言った。

朝倉無声『見世物研究』(ちくま学芸文庫、春陽堂1928)の「百目と七面相」によると、目鬘をはやらせた最初は吉原の太鼓持ち目吉というものであったが、後に巻三-56三笑亭可楽門下の可上が高座で工夫して人気を博した。

『見世物研究』(前掲書p225)は「安政版『狂歌倭人物』」所載の図を載せている。「広重人物画稿」が安政版『狂歌倭人物』を写したと思われるが、目下『狂歌倭人物』を調べることができない。晴風はやはり「広重人物画稿」を原画にしているこれ

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