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第五巻 38
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裸浄瑠璃飲大夫

呑大夫 素裸にて
浄瑠璃を語り三弦
の寄進を口実として
銭を乞 美聲にして
節廻しも拙ならず
唯呑度が此者病なり
といふ

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「三弦の寄進」とは、音楽を神仏へ捧げることが原義。ここでは浄瑠璃をうなっておいて、その代償に銭を乞う。

「呑度」は「のみたし」。終わりのところは「ただ 呑みたし がこの者の病なり」。

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