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第五巻 35
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いゝ女にや只やろふ年増にややらぬと極て置た

  竹細工すき鍬鉄槌の類を
  手に持不潔なる衣類を着し
  片足ちんばにて一本の杖をつき
  て町中を廻る安政の頃一の
  名物なりき

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竹細工で農耕具を作り、売った。晴風『街の姿』217にもあり、「美人を見れば、失敬にも品をやらんと後を追ふなり」と書いている。

「いゝ女にや只やろふ」は、「豆奴」(巻三-21)にあった「女ならよい」と似ている。

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