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第五巻 44
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蝶々賣

蝶々とまれや菜の葉に
とまれ菜の葉いやなら
よし先へちらと止れヲヤ 止た

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『俚言集覧』(文政以前に成立という)の載せるものは、
蝶々とまれ菜の葉にとまれ菜の葉がいやなら木にとまれ
である。
花咲一男『江戸行商百姿』(三樹書房2003)には「喋々売り」があり、その中で紹介されている詞。
てふ/\とまれよなのハにとまれ
とてもとまるなら よしのさきへとまれ
それ とゥまった ひょうはん/\
童謡「ちょうちょ」は、ドイツに原曲があり、それを伊沢修二が紹介した。その曲に野村秋足(1819~1902)が歌詞を付け、明治14年(1881)に文部省が発行した『小学唱歌集』に「蝶々」の表題で掲載された。上に示すように、野村の歌詞は江戸時代から民間に存在していたものを元にしている。

目賀田介庵「浮世絵巻」の「蝶々売

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