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第六巻 07
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酒樂講釋

明治廿五六年の頃酒樂といふ乞喰戸毎に
立て講釋をなす此者銭あれ直に酒店に
入を常とす

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右手に扇子、左手には音を発するための木片(拍子木?)を持っている。腰に瓢箪を付けている。
講談の旭堂南陵師のサイト「拍子木」が詳しい。高座で小さめの木片一つを使うのを見るが、「小拍子」といい仏具屋で売っているものだそうだ。

このような酒好きの乞食が生きていた社会があったことを記憶したい。こういう場面で、アル中への説教しか出てこない清潔社会より、よほど幸せを感じて生きていけたのではないか。

似た酒好きの男で、巻五-38「裸浄瑠璃飲大夫」があった。

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