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第七巻 33
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白地かすりの単物に深き帽子を冠り
メリンスのヘコ帯を〆 尺八を吹て戸毎
門に立て合力を得る者近頃
見かける此人の風体より
察すれ 下等の
官吏の身の果か
道樂にて
門付するか
兎に角
人の注目する
  貰人なり

尺八や
月に吹音の
奥床し

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「単物」は「ひとえもの」。

「察」は難解だった。2字のつもりで眺めていてあきらめていた。が、『解読字典』のウ冠のなかに、そっくりのを見つけた。

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