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第七巻 36
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新發明萬年マッチ

此器械 マッチに
代用する物にて一個
を求め置けは何
年間も使用の
出来得る重宝なる
よし ねじを廻せは
火を發し暫時
燈の代りも為すといふ
壱個の代弐拾銭内外

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「新発明 萬年マッチ」

ライターと違い油を使わないようだ。火口(ほくち)に一時火を移して使うのだろう、か?
「萬年マッチ」は万年筆と同じ語法。

『日本国語大辞典』は「マッチ(メッチ)」の使用例を沢山出している。そのいくつか。
    『西洋道中膝栗毛』に「だれかメッチ(附木)を持たねへか」、『当世書生気質』に「洋燧(マッチ)の空箱」、『不如帰』に「燐寸(マッチ)を擦りて」
我が国でマッチ製造が始まったのが明治8年で、地方へも普及したのが同15年以降と言われる。

卓上のランプは、巻六-19「せりや」に出ていたのと同じ。

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