画像をクリックすると、拡大する。

第七巻 54
 【 前へ : 目次 : 次へ

浅草紙賣

今日 浅草紙 宜敷御座ひ
問屋卸並であけ升といふて
市中を子供四五人ツゝ連て
賣歩行 此子供等無
邪気に軒別を賣付ること
熱心なり又熱心なる
子供を利用して商ひを
手弘くせんと計畫 最も
褒べき商略ならん

◆-◆

「卸並であけ升」は「おろし並(の値段)であげます」

浅草紙は古紙を漉き返した粗末な紙で、便所の落とし紙などに使われた。浅草の田原町や山谷で作られた。ほかに、京都の西洞院紙(にしのとういんかみ)や長野の上田紙などがあった。

◆-◆
 【 前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system