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第八巻 05
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お多富久豆賣
明治三十五年
此おたふく豆ハ 空豆の
最大なるを皮付のまゝ
極めてやわらかく
煮たるもの也
お多ふく豆ハ 西京
を本場とし東京ハ
濱町辺に一軒これを
賣家初めて出来て
煮方の珍ら敷と
風味の佳なるによりて
繁昌せしも末にハ 諸方にて
賣るようになり又市中を
賣りあるくに至りてお多福久
豆の價直を損せし也
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「西京」という語は、巻7-10「お多福豆賣」にも出ていた。
最終行の「價直を損せし也」の「損」がなかなか読めなかった。
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