画像をクリックすると、拡大する。

第八巻 05
 【 前へ : 目次 : 次へ

お多富久豆賣
       明治三十五年

此おたふく豆 空豆の
最大なるを皮付のまゝ
極めてやわらかく
煮たるもの也
お多ふく豆 西京
を本場とし東京
濱町辺に一軒これを
賣家初めて出来て
煮方の珍ら敷と
風味の佳なるによりて
繁昌せしも末に 諸方にて
賣るようになり又市中を
賣りあるくに至りてお多福久
豆の價直を損せし也

◆-◆

「西京」という語は、巻7-10「お多福豆賣」にも出ていた。

最終行の「價直を損せし也」の「損」がなかなか読めなかった。

◆-◆
 【 前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system