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第八巻 35
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廣目屋

各店の商標を一面に
かき現したるものを
車乗に載せ一
目にして其賣品
の何たるを知るといふ
趣向の廣告屋
にて所々に彳立
して廣告を
大聲に述るもの
此類の廣告
すたりて後を断

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「彳立 てきりつ」はたたずむこと。
【車乗 しゃじょう】 車両、また車に乗せるの意、これは古い語で「後漢書」にあり「今昔物語」で使われている(日本国語大辞典)。
通常「車上荒らし」と書くが「車乗荒らし」が正しいかも知れない。

「キレー水、白牡丹、美妙、小町水、楽屋あらい粉」
丹念に広告画面を写し取ってあることが値打ちだ。

巻七-28「廣目屋の廣告」があった。

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