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第八巻 56
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  明治三十五年夏頃より
  玉松堂ひさご菓子賣

袋物壱ツ三銭にてこれを求むれ 貝の種菓子の中に
紙片か適入あり此紙片に景品を記し置き直に景品を菓子
に添へて買ひたる人に渡すといふ趣向なり

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「三銭」のところ、「銭」の旁を字の下に書いているか。男の後に置いてある傘・帽子・枕?などは景品らしい。

「種菓子」が難しいが「餅を煎餅型に焼いたものを種菓子とか菓子種」というと京菓子専門店にある(甘春堂)。男が持っているのが貝の形に焼いた「種菓子」で、それに景品名を書いた紙が入っているのだろう。
「適」は「たまたま」。

小型のランプが置いてあるが、巻六-19 せりや にあったのと同じか(形状はやや異なるが)。

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