画像をクリックすると、拡大する。
第八巻 56
【
前へ
:
目次
:
次へ
】
明治三十五年夏頃より
玉松堂ひさご菓子賣
袋物壱ツ三銭にてこれを求むれ
ハ
貝の種菓子の中に
紙片か適入あり此紙片に景品を記し置き直に景品を菓子
に添へて買ひたる人に渡すといふ趣向なり
◆-◆
「三銭」のところ、「銭」の旁を字の下に書いているか。男の後に置いてある傘・帽子・枕?などは景品らしい。
「種菓子」が難しいが「餅を煎餅型に焼いたものを種菓子とか菓子種」というと京菓子専門店にある(
甘春堂
)。男が持っているのが貝の形に焼いた「種菓子」で、それに景品名を書いた紙が入っているのだろう。
「適」は「たまたま」。
小型のランプが置いてあるが、巻六-19
せりや
にあったのと同じか(形状はやや異なるが)。
◆-◆
【
前へ
:
目次
:
次へ
】