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第八巻 80
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手紙を以て往来の
人より合力を得る
婦人いかなる者の
なれの果やら
◆-◆
維新後の混乱期にはこういう人が往来に出ているということもあったのだろう。巻七-12
二人連れの弾語り
は「相当なる身柄の人のなれの果」とあった。
森銑三『明治東京逸聞史』の明治32年条に、泉鏡花「弥次行」という小品の中の下町路地の描写を引いている。その中に「お手紙したため処」が出て来る。
此辺小ぢんまりとしたる
商売
(
あきなひや
)
の軒ならび、しもたやと見るは、産婆、人相見、お手紙したため処なり。
◆-◆
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