画像をクリックすると、拡大する。

第八巻 84
 【 前へ : 目次 : 次へ

大工方

明治三十五年の夏
頃大工方と浅黄地に
白く染抜たる幟を立
一臺の荷車貫小割
板小角等の材料を
積載し又一ツ道具
箱をも取持なせし
男市中を巡回せり
是軽便なる雑作を請負□□□

◆-◆

「貫 ぬき」:建築の水平材。「小割板 こわりいた」:手頃の寸法にした板。「小角 こかく、こがく」:角材で一辺が5寸(約15㎝)以下のもの。
「車力」稼業の家を継いだ晴風は、土木・建築方面にも明るかったと想像される。

車には「鼠喰 戸袋 雑作 膳直 戸棚」などとある。

◆-◆
 【 前へ : 目次 : 次へ
inserted by FC2 system