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第八巻 90
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元祖一流正助豆

正 おまけに正 勉強正
願ひま正 頼 ま正 あのこに正
此の子に正 二人に正 夫婦に正
正助正 云々 愚にもつかぬ
正の字尽しを述ながら
豆其他の菓子を売る者
明治三十五年の春頃より
来る

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「正助豆」売り
小太鼓を左手のバチで打ちながら「正の字尽し」を唱え、売り歩いた。

「元祖」の正助(庄介)というのは、喜田川守貞『守貞漫稿』(起稿は天保八年1837)にも取りあげられている「掃除を押し売りする乞食」のこと。江戸後期には三都(大阪・京都・江戸)で流行したらしい。その呼び声が「庄介しょう、掃除をしょう、/\」というものであった。『吾妻余波』に図があったので引いておく(ここ)。

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