イダテンチャタテ (韋駄天茶立 :チャタテムシ目(咀顎目 Psocodea)マルチャタテ科)

“ケヤキの皮むき”をする前に、樹皮の表面を観察していると、ハエやクモや、それにチャタテムシが意外に活発に活動していることに気づく。
写真は比較的よく見かけるチャタテムシで、体長4〜5mm、薄黄の地色にに黒い模様のある体が透明な翅の下によく見える。横に飛びだした目と、細く長い触角をもつ。静止するときは、写真のように頭を下にすることが多い。野川一帯ではウロコチャタテの仲間に次いで、多いようである。
こいつにはだいぶ前から気づいていたが、種名が分からないので掲載をあきらめていた。ところが、精細な写真と詳しい記事のブログ明石・神戸の虫 ときどきプランクトン(12/25-2010)に、イダテンチャタテとして紹介してあった。このブログが素晴らしいのは、この和名の根拠が明瞭に分かるように、ていねいな記事と「コメント」が示されていることだ(PsocoNetを運営している専門家がイダテンチャタテであることを確認している)。
冬は動きは鈍いのだろうが、それでも、樹皮表面を自在に動きまわっている。和名はまだ未発表だそうだが「韋駄天の命名は,現在弘前大学におられる達磨さんに」より、マルチャタテ科のIdatenopsocus 属のIdatenopsocus orientalis という学名だそうだ。(英語でチャタテムシは psocid )

('10) 12月31日撮影 於小金井市
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