トゲヒゲトラカミキリ (棘髭虎髪切 :甲虫目カミキリムシ科)

カミキリムシ狙いで、公園の中でも伐採木や枯れ枝の置き場に通っている。甲虫マニアは採集や飼育に熱心なことが多いが、わたしはカメラで生態写真を撮るだけである。枯れ枝が積んであるところにしゃがみこんで、5〜10分じっとしているのがどうやらコツのようだ。人が近寄る足音や気配(影や呼気や体温)に反応していったん隠れたのが現れてくるんじゃないかと想像している。
積み上げてある径数cmの枝の上を走り回るトラカミキリに気づいたが、陽は当たっておらず動きが速いので写すのは難しい。前翅の黒地に白い縞よりも胸に2つ黒点が並んでいるのがよい目印になる。「白い縞」と言ったが、実際には青味のある灰色である。体長は1cmほどで、ヒメクロトラカミキリなどにくらべるとだいぶ大きい。
トゲヒゲトラカミキリは花にも来るそうだから、次はそういう明るい環境で撮りたいものだ。

('11) 6月3日撮影 於小金井市
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