ムツボシタマムシに出会ったほだ木の傍を通るとき、いつもしばらく立ち止まって目を注ぐくせがついてしまった。丸めて重ねてある蔓の枯れ枝づたいに走る小さいカミキリムシを見つけた。ヒシカミキリと同じぐらいの大きさである。4mm。 ツルウメモドキじゃないかと思うが、3次元的に入り組んでいる蔓の上をスルスルと動きまわるのをマクロレンズで追いかける。フラッシュを使うと、手前の枝の思わぬ影が現れたりする。見える位置でふいに止まってくれたので写せた。 前翅上部の橙色の赤味と前翅中央から先の黒がよく引き立つ。わたしの目には前翅末の白丸2個がもっとも特徴的に見える。胸から頭部は黒く、写真では飴色がかった長い触角を伏せている。 なお、ニイジマは地名ではなく発見者の名前に由来するのだそうだ。 |