台風が関東沖を北上していった、これが今年最後の台風接近かもしれない。荒天の後、浅間山公園の様子を見にでかけてみた。散策路に小枝や青い葉が散乱している。粘土質の道はぬめって足元がおぼつかない。 目前を横切る小さめのヘビに気づいた。60〜70cmというところ。わたしはヘビは好きなのでとっさにカメラを向け、数枚撮れたが全身が入っているのはこの一枚だけだった。青ドングリと比べてこのヘビの体の細さを実感して欲しい。 アオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシの3種はこの近辺でよく見かけるが、それ以外のヘビは見ることまれだ。写真のヘビははじめはアオダイショウの幼蛇などかと考えて調べたが該当しない。結局、ヒバカリであることに決した。大きさが適当であるという以外に決め手は、口から首にかけて白帯があること、背面と腹面の境目に黒い点線が走っていること、この2点を確認できるように、拡大画像に部分図を貼り付けておいた(【ヘビ嫌いの方はご注意】)。 このヘビは普通種であるが多くはないということだ。無毒であるが、猛毒であると誤解されて「咬まれると命が数日も持たない」という意味で「日計り」となった、と国語辞書にまで書いてある。ちょっと、信じがたい名前の由来だ。 |