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第一巻 04
このページは先の巻一03「臙脂繪賣」と見開きになっている。それではじめは、「同」は、「同じく臙脂繪賣」の意味である、と考えていた。しかし、女が持っているのは図案か判じ物みたいで臙脂繪らしくない。しかも『骨董集』にはこの絵はなく、疑問を感じていた。 結論を言うと、この絵と01「庚申七色菓子賣」が同じ原画の部分図で、原画は『難波鑑』に存在する。つまり、この「同」は、「同じく庚申七色菓子賣」の意味であった。 こんなことになったのは、晴風が『世渡風俗図会』卷一を綴じる際に誤った(乱丁が起こった)ためと考えられる。 詳細は天王寺の庚申堂(長文)に述べた。 |