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第一巻 29
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水賣

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江戸の町の共同井戸は、玉川上水・神田上水の水を地下にうめた樋を通して引いていたもの。夏場に年一度の「井戸浚え」をした。樋を通った水は急激に汚染し、飲用に適さなくなった。
飲料用には、山の手の掘り抜き井戸や上水の上流で汲んだ水を買っていた。台所の水甕に入れて置いた。

巻四-21「飲用水賣」に、すこし詳しく書いた。
なお、「ひゃっこい、ひゃっこい」の呼び声で知られる「冷水ひやみず賣」は、冷水に砂糖、白玉を入れ1杯4文で売った別もの。巻五-10「白玉賣」は純然たる白玉に砂糖を掛けて売ったもの。

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