画像をクリックすると、拡大する。
|
第二巻 36
【前へ : 目次 : 次へ】
鵜遣ひ
此鵜遣ひハ 源兵衛と爺の専賣なり
桐の木にて鵜の形ちを製し
火にかさして黒色を出す俗に
焼桐となして是にすか糸を
結付其末端にどぜう又其
他の小魚の背に結ひ合せ
水中に放せバ 桐製の鵜が
浮沈むさまさなから生て
働く如し
|
◆-◆
「源兵衛といふ爺」の、脱字。
【焼桐】器物・下駄などに趣を出すため、桐材の表面を火で焦がし、模様のように木目を出したもの。
【すが糸】縒りをかけない一本の生糸。日本刺繍などに用いる。巻五-37めかつら賣に「すが凧」がある。
この「鵜遣い」は石塚豊芥子『近世商賈尽狂歌合』に取りあげられて、解説図もあり面白いので、引いておいた(ここ)。
◆-◆
【前へ : 目次 : 次へ】
|