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第六巻 13
大きな四角い篭といくつもの太鼓をていねいに描いている。 太鼓は革製品のひとつであり、武家にとって必須・重要な備品であった。馬具や鎧などを造るには皮革は必須であり、それを扱う「穢多(長吏、かわた)」と武家との関係は特別なものであった。 幕府は直接、弾左衛門に皮革製品の納入を命じていた。弾左衛門はそれらを無料で献上するのであるが、その代償として特権を得たことはいうまでもない。 幕府が弾左衛門に命じたる革御用は、すなわち陣太鼓、お太鼓(櫓用および火消し屋敷用)を始めその他一切の革類にて、特に第三巻-31 にも「太鼓賣」があった。 |