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第六巻 45
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世の中豊年すてきだね

明治廿三年頃より此菓子来る
俗に一寸法師といふ不具者故却て
愛敬あり

  踊る夜や
  尺にも足らぬ
  影法師

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一寸法師は頭にお菓子を入れた浅桶(盤台)を乗せ、太鼓をうつ。三味線を弾く婦人がついている。
明治15,6年ごろ流行したという巻六-60「豊年おこし賣」をまねたものであろう。
なお、「すてき」は江戸時代から使われていて、日本国語大辞典は『浮世風呂』や『浮世床』の例を引いている。

一寸法師の縁語で「尺にも足らぬ」と言った。

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