画像をクリックすると、拡大する。
第六巻 58
【
前へ
:
目次
:
次へ
】
猿廻し
明治三十四五年の頃洋犬の背に
猿を乗て来る例に中悪しものを
犬と猿の如くなりといふに此猿引
ハ
犬と猿の斯睦ましく
養育せし
ハ
如何なる
法方を取りし哉人の
注目せし
ハ
此者也
◆-◆
「例に中悪しものを」は、「ためしに、仲悪しきものを」。「斯睦ましく」は「かく睦まじく」。「法方」は「方法」。
猿に袖のあるシャツのようなものを着せているのは、この時代としては珍しい。
これまで出ている猿回しは、第一巻42
猿曳
、第三巻27
猿曳
、第三巻69
猿廻し
。第六-12
猿の曲芸飴賣
。
◆-◆
【
前へ
:
目次
:
次へ
】