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第六巻 58
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猿廻し

明治三十四五年の頃洋犬の背に
猿を乗て来る例に中悪しものを
犬と猿の如くなりといふに此猿引
犬と猿の斯睦ましく
養育せし 如何なる
法方を取りし哉人の
注目せし 此者也

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「例に中悪しものを」は、「ためしに、仲悪しきものを」。「斯睦ましく」は「かく睦まじく」。「法方」は「方法」。

猿に袖のあるシャツのようなものを着せているのは、この時代としては珍しい。

これまで出ている猿回しは、第一巻42猿曳、第三巻27猿曳、第三巻69猿廻し。第六-12猿の曲芸飴賣

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