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第七巻 24
三田村鳶魚『娯楽の江戸 江戸の食生活』(中公文庫 1997)に「かっぽれの初坊主」があり、住吉踊りは古いが、かっぽれは「多分文久頃(1861~64)からのものであろう」と言っている。これを始めたのは願人坊主の かれは真個の大道芸人で、葦簀張りの下へもはいったものではなかった。町々を回って銭を貰っていた中にも、吉原の平坊主とさえいわれて、かの郭をお得意にしていたのである。(前掲書 p43)平坊主は明治四年1871に没した。 明治二年の大火のあとに造られた 平坊主の弟が梅坊主で、明治19年に九代目市川團十郎にかっぽれを教え、團十郎が舞台で踊って大評判となった。梅坊主は願人坊主の出である事を隠さず活躍し、かっぽれを寄席芸としても有名にした。昭和2年1927に没した。 巻一-65 住吉踊 があった。 |