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第八巻 12
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帽子手巾掛 明治三十五年頃
壱個壱銭
六個箱入五銭
此帽子掛
ハ
アンチ
鉛の如き原料にて
製したるものと違ひ
いかなる重き物を掛
るとも丈夫なること
ハ
受
合ます 又何處を
元付るも自在で唯
とかりたる所を柱
其他自分の好むところへ
あてかいねじれ
バ
此如く即座に帽子手巾掛か
出来ます云々
◆-◆
アンチはアンチモンだろう。鉛と混ぜると活字金などになる。
「元付る」はちょっと耳慣れない語だが、苦心の末の読解です。「元」は
八卷-90
の「
元
祖」などから、「付」は
二卷-12
の「結
付
」などから、その草書体を参照しました(
grepを使って、このHTMLの全文を検索し候補を検出しています
)。
ここは全体に難解だった。
◆-◆
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