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第八巻 49
ちょんまげの親爺が作っている。迷子札が昔から売られていたことが分かる。 巻八-32「独楽廻しの歯磨売」も、ちょんまげらしかった。 鹿島萬兵衛『江戸の夕栄』(大正11年、国会図書館でデジタル公開)に「迷子札」があった。 迷子札売り 真鍮にて小判形または瓢箪形の札に十二支を彫刻し、また注文に随ひて町所名前 を点字で彫り、子供の迷はぬここで「点字」というのは、釘(ポイント、たがね)とハンマーで金属板に刻印した字のこと。 「迷子札」の需要と関連すると思うが、かつて子供の「神隠し」という現象があった。柳田国男『山の人生』(大正14年1925)はこの問題を正面から取りあげている。その「九 神隠しに遭ひ易き気質あるかと思ふ事」で柳田国男自身が子供時代に「隠され易い方の子供であったかと考へる」と言っている(全集4 p80)。 近頃気付いたが、日根敏晶という方が『山の人生』全巻の朗読をYouTubeにアップしておられる(ここ)。わたしはmp3でダウンロードしてスマホに入れ、くり返し聴いている。 |