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第八巻 64
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乞喰の演説 明治三十二年の頃
此乞喰ハ 常に帽子を頂き
小倉織の袴を裾短く着し
手に白扇を持ち大聲に
演説す又或時は
演劇の真似をす
都て活發なる動作にて
おのつから愛敬ありて面白き
乞喰なり
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竹の杖のようなものを、腰に差している。
巻八-44「書生の本賣」にまとめておいたが、この乞喰は書生のように見えるが、そのように演出していたのであろう。巻八-67「金の大黒を賣書生」も同類のようだ。
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