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第六巻 72
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大漁おこし

ヲハ/\ヲハヤウ 諸海大漁/\/\/\
飛込だ刎込だ ヤツシの伯母さん蓬莱
島で 浦島太郎が萬々年の御寿
命云々

  大漁おこしや 歌之助といふ旅役者の果なるよし
  酒を好みて一奇人なり常に魚かしの市場等
  に出入せしか 此大漁おこしといふを賣弘む 明治
  十五六年の頃大ひに流行す

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「刎込だ」は「跳ね込んだ」。
「ヤツシの伯母さん」とは、何でしょうか? 「ヲハ/\ヲハヤウ」はどっかで耳にした感じがある。それに、「蓬莱島」と「浦島太郎」と出てくる。

近頃の子どもの「手遊び歌」の中に、
うさぎが ぴょこ ぴょこ おはよう
ごりらが えっほ えっほ おはよう
たぬきが ぽこ ぽこ おはよう
み~んな ニコニコ おはおはおはよう
おはよう!!!
というのがあった。口調が良いから生じた偶然の一致か。

「盤臺」を頭に載せた最初が「豊年おこし」(巻六-60)だ、というのがあった。そこの“多右衛門さん、乙姫さんのちんがらもんがら”というのと、類似の「おこし売り」なのであろう。いずれも、明治15,6年頃と言っている。

盤台を頭に乗せておこしを売るのをまとめておこう。巻六-50 よかよかおこし賣、巻六-45 世の中豊年すてきだね、結局4つあった。全部巻六である。

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