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第二巻 39
「ちょぼくれ」とは江戸時代の大道芸・門付け芸で、願人坊主などが錫杖・鈴などを振りながら、祭文風の歌をうたって米銭を乞うた。左手に扇、右手に持っているのは簡単な音の出るものと思われるが、晴風『街の姿』の「ちょんがれ坊主」に次のようにある。 ちょんがれハ橋本町又ハ萬年町より出る願人坊主の内にて、短かき竹の先を割りて小銭をはさミたる物を鳴らし種々なる文句を語りて面白おかしく喋々と述立て、戸毎に銭を貰ふ乞喰の類也似たもので、第二巻-45「四ッ竹」を連想する。 なお、「大道芸通信 第285号」(ここ)は、「ちょぼくれは江戸の、ちょんがれは上方での呼称である」というのは俗説で信ずるに足りないことを詳しく論証している。 「願人坊主」は、巻三-48、巻三-76、ただの「願人」は巻一-52、巻三-25にある。 |