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第八巻 40
ちょうちんに「競」「競賣商會」とあるのによれば、傘に限らず色々な競り売りをしたのであろう。 第六巻-19「せりや」はシャツの競り売りで、同じ提灯を掲げている。競り人も同じ人物じゃないか、という気がしてくる。 机の上に在るのはコンパクトな新式のランプらしい。火屋(ほや)の中で燃やしている。上の「せりや」は一度に4台も灯している。他に同じ照明器具を置いているのは、第七巻-36「万年マッチ」、第八巻-36「鐵鑛泉賣」、」第八巻-56「ひさご菓子賣」、第八巻-65「風船虫」、第八巻-77「皮むき器」。 このランプは明治30年代に大道商人の間で流行り出したものなのだろうが、実物を見たいものだ。 |